前代表社員長崎真人自分史
目次へ 前のページへ 次のページへ
第三部】第十三話 日本代表としてモスクワへ
101112131415)
 
来訪の趣旨を片言の英語で伝えたら、相好を崩して喜んでくれ、持参した日本の草花の種子を、必ずコムソモールの地区委員会に届けると約束してくれ、お返しに幾種類もの花の種と両手に持ちきれないほどの切花を持たせてくれた。
 「種を下さい」と言うのをロシア語で「ダイチェ・ムニェ・セミナ」と言うのだよと、孫にでも言うように繰返し教えてくれた。

 モスクワでの10日間は、書けば1冊の紀行記になるだろう。残念ながら割愛して先に進もう。
予期していなかった事だったが、友好祭終了後、帰路レニングラードに案内してくれると言う。レニングラードは、ロシアの古い都でもあり、ソビエート革命の発祥の地として革命史に輝く地だ。
 
科学アカデミー植物園・ホテルの窓から
持ちきれないほどの花束を貰って