前代表社員長崎真人自分史
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第二部】第二話 引揚後の郷里での苦闘の日々(10)
 
越後の女の土根性70歳過ぎまで働いた母
 
 これは母の90歳の誕生日に、病院のベッドの枕辺に、父が贈った一首です。

 91歳で世を去る前の母は、誠に可愛い童女に戻って、父に甘えて過ごした。
 脳溢血で失語症を患っていたのに「有難う」と「すみません」だけは忘れず、看護の人たちにも愛された。