前代表社員長崎真人自分史
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第四部】第七話 旅行記の続き(1011)
 
先進技術=エコロジカルヨーロッパエコパートナーハウスを見る
 この旅行の眼目のひとつは、ヨーロッパ特にドイツの先進的な環境保護政策の現状を探ると言う事にあった。事前の調査で、ベルギーの環境保護型の化学工場、ドイツの地方都市でのリサイクルシステムの実際、その他見たいところを旅行社に注文し当たってもらった中で、ひとつだけ実現したのが、ミュンヘン郊外の住宅展示場内にある「エコパートナーハウス」だった。
 それは広大な敷地に数百のモデル住宅が建ち並ぶ住宅公園の中にあった。
 100社を超える住宅メーカーや建築家が知恵を絞って生み出したと言う、環境保護に徹した住宅だ。
 
 屋根全体で受けた雨水を太陽光で温め、外壁を循環させ暖房用にする。トイレ用水にも使う。最後はスプリンクラーで庭木に散水する。
 日本からわざわざ見学に来たというので、夢中になって説明してくれたが、通訳が間に合わず理解できたのは半分以下だった。
 家中に、操作パネルやメーターやスイッチ類が沢山付いていて、とても寛げる空間ではないと言うのが日本人の率直な感想だった。