前代表社員長崎真人自分史
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第三部】第十四話 青天の霹靂「六全協」()
 
県下青年組織141団体のべ560名を結集した「平和のための神奈川県青年婦人大集会」(1954年8月)
 
指導のあり方に批判が集中

 路線上に大きな誤りがあったと言う事だけが提起されたが、何が問題なのか良く判らないままに、指導部の責任を追及する声が沸きあがってきた。

 中央グループの会議が招集され、何年ぶりかで顔を出した党中央幹部K氏と、中央青年対策部長のE氏が、深刻な面持ちで深々と頭を下げ不明を詫びたが、路線上の問題についての説明はなく、非民主的だった指導上のあれこれの誤りについて、出席者の指摘にただ「申し訳ない」と言うだけだった。
 民青の中でも、「押付け」とか「引廻し」とかの指導上の問題が主題になった。それまで革命的献身的な生き方として民青員の理想とされてきた生活信条が、「常識はずれ」「非現実的」な生活態度として非難の対象になった。