|
|
|
|
突然、日本に割譲される事になった事を知って、台湾は、上下とも大混乱に陥った。清朝から派遣されていた役人や軍人、それに資産家たちが、大陸への脱出を試みて大騒ぎする一方、見捨てられた台湾の民衆は、自らの生命財産を守るため、「台湾民主国」建国を宣言し、自力で徹底抗戦の構えをとりました。
「土匪」と言うのは、征服者である日本側が付けた言葉。その裏には、正規軍ではない土民、それも匪賊の類だから、虫けらの如くに踏み潰しても構わぬと言う、侵略者・勝者の論理があった。
これを台湾の民衆の側から見れば、親子兄弟、郷土と財産を守るため、止むにやまれず立ち上がった人民の「義勇軍」と言うべく、民衆史の1ページを彩る英雄たちの尊い血の表象であったと言うべきでありましょう。 |
|
|
|