前代表社員長崎真人自分史
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第四部】第十話 続けて父と母を亡くす()
 
満開の花の下で失語症の母が突然に
 その翌日、私は村松公園の花見に、父母を連れて行った。村松公園は、新潟県下の名所百選に入れられていて、3万石の城下の貴賎が集う、父母にも名残深いところ。
 それが誠に天の恵みか、好天の下、雲か霞かの満開の花に、幾千万の人々で、車を停める場所がない。私は100メートルほど母を背負って、今を盛りの花の下まで誘った。
 
村松公園の満開の桜の下で