【
第一部
】第十三話
憧れの台北高校へ(
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この当時、私は手当たり次第に解剖をやった。最初は蛙や鼠。次に野良猫、野良犬が犠牲になった。解剖が終わると、どれもこれも栄養源にされた。
閉口したのは近所の池で捕まえた泥亀。クロロホルムなどと言うしゃれた物はなかったので、思えば残酷な生体解剖と言う事になるのだが、首も手足も引っ込められてどうにもならない。終いに業を煮やして甲羅の上から鋸で引いてしまった。ところがだ、驚いた事にメスでどんなに小さく切り刻んでも、その切り刻まれた肉片の一つ一つがピクピク動いて、何時までも動きを止めない。
その生命力と言うか執念と言うべきか、怖くなって、早々に鍋に入れてグツグツ煮てしまった。止めて置けば良いのに、それをそっくり食べてしまった。
その夜中、全身が真っ赤に火照って、頭は割れんばかり。異常な興奮状態で一睡も出来ない。亀のたたりかと恐ろしかったが、考えればこれがスッポン効果なのであろう、大変なものだと思った。