【
第三部
】第十話
血のメーデー そして神奈川へ(
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平和な円陣に、突如突撃してきた警官隊の棍棒の嵐が襲った。警告も何もなかった。全くの奇襲だった。忽ち頭を割られ血を吹くもの。芝生に倒れるもの。逃げ惑うもの。一帯は忽ち修羅場に変わった。
逃げるにしても、数万の人数であったから、後方の人たちには事態が伝わらない。なお続々と広場に入ってくる隊伍があり、先頭にいた我々は逃げ場を失い、已む無く警官隊と対抗せざるを得なかった。暫くプラカードで棍棒と渡り合う事態の後、中央道路付近で両者が何十メートルか距離を取って対峙する形になった。