前代表社員長崎真人自分史
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第三部】第三話 激動の情勢下で()
 
第一線のオルグに出る事を申し出る
 民主青年合同委員会が発足すると同時に、科学技術部では、例の工大出の丸顔の部長が何の挨拶もなく姿を消し、党本部の科学技術部との連絡も絶たれましたので、私は独り取り残されたようになってしまいました。
 実は、党本部の科学技術部も前後して廃止され、「科学技術部」を名乗るのは私独りになったと言う次第でした。

 私は、民主青年団準備会に移行することになった段階で、本部を去る決心を固め「第一線のオルグに出たい」と書記局に申出ました。
 
このまま本部に居ても私にできることは何もない、何のために職業革命家を目指したのか分からんではないかと思ったからです。
 私の申し出は、早速、東京の組織に伝えられ、東京都委員会のオルグとして、中野地区に派遣される事になりました。
 オルグと言うのは、オルガナイザーの略。訳すれば組織者。まだ満足な組織ができていない地域に単身で乗り込んで行って、全責任をもって組織を作り上げる、第一線の活動家です。