前代表社員長崎真人自分史
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第二部】第五話 ゼネスト中止の放送に男泣き()
 
渡辺順三と「人民短歌」
 渡辺順三は、1894年(明治27年)富山市生まれ。12歳で父をなくし上京して家具屋の小僧となる。19歳、肋膜炎で入院した際に短歌をはじめ窪田空穂に師事。石川啄木以来の生活派短歌運動を受け継ぎ発展させて、はじめて短歌に階級的視点を導入、プロレタリア短歌運動のリーダーとして活躍。戦後は「人民短歌」「新日本歌人」の中心になって活動した。1971年没。
 「占領軍検閲と戦後短歌」(続評伝・渡辺順三)碓田のぼる著に詳しい。
 歌集「日本の地図」「貧乏の歌」「生活を歌う」「渡辺順三全歌集」がある。