国内消費の低迷・消費税の増税や実質賃金の目減りなどにより、消費者の財布の紐はますます固くなっています。商店や中小零細企業は売上も伸びずに青息吐息の状態です。
営業が大変な中、納税もなかなか資金の都合がつかないのが現状です。やむを得ず税金を後回しにするとどうなるか?ほっておくと督促状が送付され何回かの催告の後、差押になります。
写真は、K都税事務所の玄関です
黒い物体は自動車のタイヤですが、よく見るとなにやら赤いような物がタイヤから生えています。東京都主税局と読めます。つまりこれは、「税金を滞納するとタイヤをロックします」との無言の脅しだったのです。強引な差押で納税を迫る脅しを正面玄関にかざる、K都税事務所の感覚を疑います。(写真は今年の8月撮影)
消費税増税でますます納税資金は不足することが考えられます。事業計画をしっかり立て、納税の猶予や換価の猶予(27年4月1日以降発生の税金について該当)の申請、滞納処分の停止の申し立てなどで難局を乗り越えたいものです。
増加する消費税の滞納額
国税庁発表資料によると、消費税が導入された翌年の消費税の滞納額は548億円、3%から5%に増税された(平成9年)翌年の滞納額は7,382億円(地方消費税含む)に急増、平成25年末では4,425億円となっています。さて、8%になって来年の確定申告はいかなることに、さらに10%とされた場合、その翌年の滞納額はどうなることやら。「不可能な納税の強要や、強引な差押」での自殺や餓死などの悪夢が再び起きないようにしたいものです。
2013年度末のすべての滞納額は11,414億円、消費税はそのうち31.2%にあたる3,564億円(地方消費税が除かれている)。2013年度の滞納発生額では、51.3%が消費税です。
地方消費税を除く統計としていますが、消費税と別に滞納額が発生しているのではなく申告書を改めてみても、消費税+地方消費税=納税額です。地方消費税(消費税の25%)を加算すると滞納金額が多くなりすぎるのでしょうか?(3,564億円×25%=891億円) |