【
第二部
】第六話
「君は共産党員ではないか」にビックリ(
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青共員が10名を超えるようになった時、私は猛然と細胞を説得して、青共を公然化する承認を取り付けました。
朝、誰よりも早く出勤して、試験地の職員全員が朝必ず寄る出勤簿の置かれている事務室の廊下に、「日本青年共産同盟鴻巣試験地班」結成の宣言文を貼り出しました。意気正に軒昂たるものでした。まだ共産主義など一般には珍しく何か恐ろしい存在であるかのように思われていた時代ですから、私が書いた宣言文は人を驚かすものであったと思います。でもそんな大胆な事ができた時代でもありました。
1948年鴻巣初めてのメーデー
中央に農林省農事試験場労組の幟
左端が筆者、前列は全逓労組