①TPPの一番大きな問題点は、何が議論され、どのように決定されていくのか全く秘密にされ、参加型民主主義が壊されようとしていること。
②TPPが労働にどのような影響を与えるのか、雇用はどうなるのか大きな懸念がある。
③進歩的な団体からは反対の声が出ている。
④TPPをみる場合、ナフタ(NAFT=2000年に締結された北米自由貿易協定)の結果をみると良くわかる。ナフタ締結後、メキシコの中心的な農作物・トウモロコシ市場は、米国の大手企業に奪われ壊滅的な打撃を受けている。農家の収入低下、農業就労人口の激変(これがメキシコから米国への不法入国増加につながっているのか)、ペソの価値低下とつながっている。
⑤TPPにはナフタにも規定されている「ISD条項」(投資家対国家間紛争条項)があり、投資家が手厚く保護されている。
⑥自動車問題は重要な問題だ。規制を強化しなければならない。
⑦TPP交渉はファーストトラック(大統領貿易促進権限)で行われているが、ファーストトラック制度の反社会性を訴えていかなければならない。
⑧TPPには3つの団体(鉄鋼労働者、情報産業労働者、トラック運転手組合など)が反対してきた。しかし、弁護士や会計士、IT産業、金融産業などは組織されていない。
⑨金融政策や労働者権利を保護する土俵をつくらなければならない。
⑩TPPは、修正させるのか、無くすのか、それとも別の仕組みをつくるのか。
⑪全国で反対運動を作り上げるためにどうするか。また、海外との協力・連携をどう作っていくのか今後の課題だ。そのためには、TPPを正しく理解する必要がある。 |